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ある教科の平均偏差値の推移のシュミュレーション
高校1年から2年になると、模試の偏差値が下がり気になることはありませんか。学年が上がると、数学とかで模試で受けない生徒が増加するため、受験者の学力平均が上がり、普通に頑張っていても偏差値が下がることがあります。どんな下がり方なら適正なのかを考えるため、シュミューレーションを試みてみました。
シュミュレーションのための仮定
変数を設定しました。以下1つの教科のみで考えます。
X1:1年の学力を表す数値、X2:2年の学力を表す数値
Y1:1年の得点、Y2:2年の得点、
Z1:1年の偏差値、Z2:2年の偏差値
仮定
@ ある教科の各人の学力は学力を表す数値X1、X2で表される。X1、X2は正規分布をなす。X1、X2のとりうる値の範囲はー∞から+∞を想定。
A 学力を表す数値(X1とX2)の全国平均値は40〜60の範囲のある値、標準偏差は10〜25までのある値を想定する。
B 1年のある教科の得点Y1の全国度数分布は20から80まではX1の度数分布と一致する。
C Y1の0〜20は、X1の20以下の合計人数を得点と度数が比例するように配分する。80〜100は逆になるように配分する。
D 1年と2年でテストの難易度は同じとする。つまり、ある人が普通に勉強していれば、1年と2年で同じ得点になるとする。
E 1年から2年に進級するとき、模試で数学などある教科を受験しなくなる場合がある。学力下位者から順に受験しないと仮定する。受験しない人数を全員で除した比を「除外比率」とよぶことにする。除外比率は0〜1の数値である。0.3なら受験者数は70%になるということ。
F 除外者がいても、上位者が学力不振で2年時に成績変化する場合がある。そこで、ある生徒の1年時のX1は2年になるとき標準偏差4(多少変えてもよい)で1年時のX1から変動する。
G X1の分布からX2の分布を求めるには、ここではX1の1点刻みの生徒が各々標準偏差4で分布して、その和を求めてX2の分布とする。そのため、除外者を0としてもX1とX2の分布は異なる。
H X2の分布からY2の分布を求める方法は1年の時と同様(B,C参照)
I ある学校の生徒が順調に伸びたとすると、テスト自体は同じ難易度で作成してあるので、学校の平均点は1年と同じであるとする。
※以上により、1,2年で同じ難易度で問題が作成されており、1年と2年学力が変化しない、個人、あるいは学年平均の得点が例えば50点のとき偏差値の変化をシュミュレートする。
使い方・・・
個人でも学校でも同様
@ 個人の方の場合E16のセル(※の左緑のセル)に1年の適当な回の自分の点数を入力<。/h3>
A B5〜B7にその回の仮の標準偏差、全国平均、総受験者数を入力して、E5〜E7が実際の標準偏差、全国平均と一致するようにします。
B 2年で全国の受験者が減少した比率を除外比率の欄の入力する。(0〜1の範囲の数値)
C E18のセルにあなたの普通に勉強した場合の偏差値が表示されます。
D 成績下位者から順に除外されるとは限らないのでE19のセルに表示される数値の2/3程度の偏差値低下なら問題ないないのではないか。
下のエクセルファイルでシュミュレーションが出来ます。
平均点45,標準偏差20程度で受験者数が8割になると偏差値は3ぐらい、受験者数が7割になると偏差値は5ぐらい下がるということでしょうか。
偏差値推移シュミュレ エクセルファイル 0.4Mb
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