給湯器は、エコキュート、ガス、石油のどれがローコストか
電気、ガス、灯油のどれも急激な価格高騰でさて給湯設備のどれがローコスト検討してみました。
初めにランニングコストを考えます。まず、灯油1L、ガス1m3がエコキュートの何kwh相当の熱量を出せるか求めます。
エコキュート
パナソニックエコキュート標準タイプ
年間給湯保温効率3.3
1kwh→1000×3600×3.3=11.9MJ(メガジュール)
※MJは熱量の単位で百万ジュール、1ジュール=0.24カロリー
リンナイガス給湯器
熱効率92.5%
岩谷産業のHPによると都市ガス13Aの熱量は44.8MJ/NM3(NM3はノーマルリュウベ)
※NM3は標準状態の1立方メートル、0度C、単純のため1気圧とします。当地の平均気温は16度Cとします。
都市ガス1m3→44.8×273/(273+16)×0.925=39.1MJ
コロナ石油給湯器
熱効率91.4%、灯油1Lは36.7MJ
灯油1L→36.7×0.914=33.5MJ
以上のことから、灯油1L、ガス1m3はエコキュートで消費する電力に換算すると
灯油1L =2.82kwh
ガス1m3=3.29kwh
この数値を使って実際のエネルーギー価格で計算すればよいです。ただし、条件があり、エコキュートのエネルギー効率は人口が多い地域を基準としていると思われます。はっきりしないですが、東京や大阪の近辺の温度条件で考えれば良いでしょう。冬期、低温湿潤だと当然エネルギー効率が下がります。吹雪の時エアコンが効かないのと同じ理屈でしょう。
因みに、我が家の過去10年の平均エネルギー価格は
電気26.8円/kwh ガス153.5円/m3 灯油73.5円/L
この値を使えばエコキュート200kwhの熱量の価格は
エコキュート ガス給湯器 灯油給湯器
5360円 9331円 5213円
2022年12月のデータだと
電気38円/kwh ガス220円/m3 灯油92.3円/L
エコキュート ガス給湯器 灯油給湯器
7600円 13374円 6546円
ラニングコストの点からは、灯油とエコキュートは近い価格、ガスが相当高い。ただし、エコキュートは外気温で大きく効率が変わる。また、昼間の消費電力が少ない場合はエコキュートが安くなるでしょう。
エコキュートは湯切れの問題がある。灯油は給油と燃料切れの問題がある。
本体価格と耐久性の問題
価格と工事費は店によって異なりますが、分かりやすく、ジョーシンまごころリフォームで調べました。工事費込み
耐久性は難しいですがエコキュート、石油、ガスの順になると言われます。仮に、この順で使用期間15年、13年、12年とします。
エコキュート・・・パナソニック460L標準圧タイプ 561,000円÷15=37400円 月3100円
ガス給湯器 ・・・リンナイ24号オートタイプ 220,000円÷12=18300円 月1500円
石油給湯器 ・・・コロナ省エネタイプ 335,000円÷13=25800円 月2200円
ランニングコストと本体価格、耐久性を考慮したコストは 石油、エコキュート、ガスの順です。